あなたはこのような悩みを持っていませんか?
・2.5次元ミュージカルってなんだろう?
・2.5次元ミュージカルと、伝統芸能は何が違うんだろう?
・2.5次元ミュージカルと、伝統芸能の、共通点と相違点ってなんだろう?
結論としては、
アニメやマンガの世界を、現実世界でお芝居することが2.5次元ミュージカルです。また、大きな違いは、下のようなものです。
・作品ありきの役者であるのが2.5次元ミュージカル
・役者ありきの作品であるのが伝統芸能
私、三天屋 多嘉雄(みそらや たかお)は、10年以上もの期間役者を、そして監督・脚本家を生業としてきました。その経験として、2.5次元ミュージカルと、伝統芸能の違いについて詳しくお話させていただければと思います。
監督・脚本家 三天屋 多嘉雄(みそらや たかお)
東京工業大学大学院 社会理工学価値システム 文化人類学 学術修士取得。 芸歴80年・松尾芸能賞(※1)受賞者の沢竜二に弟子入りし、10年に渡り修行。 弟子入りしてわずか3年という沢一門でトップクラスのスピードで花形座長になり、年間400本を超える舞台に立つ。 ニューヨークでの一座公演を成功させ、当時の地元紙に取り上げられる。 企業ドラマ「人生のメソッド」シリーズの脚本・監督を務め、大賀屋薬局編、英進館編、明治産業編など合計で83.9万回以上Youtubeで再生される。 (※1)松尾芸能賞とは、高倉健や西田敏行など名だたる演劇人に与えられる賞。
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2.5次元ミュージカルとは?
今をときめく、と言っていいほど、2.5次元ミュージカルという新しいジャンルは、エンタメ業界、特に演劇界で大きな成果を出しました。2.5次元ミュージカルとは、もともと2次元のアニメやマンガの世界を、3次元――つまり現実世界の役者が劇として演じることです。
2.5次元プロデューサーとして、名前が挙がるのは野上洋子さんです。
様々な記事を読むと、彼女は企画を進めるにあたり、アニメの再現性にこだわったのだといいます。アニメに登場するキャラクターを再現することで、アニメのファンを取り込んだのだそうです。
そして、今となっては2.5次元ミュージカルは、芸能界の若手登竜門とまで言われるまでになっていることは周知の通りです。もちろん、これまでにも、宝塚劇団のベルサイユのバラや、ジャニーズ事務所の方々の演じてきたアニメ舞台など多くありました。私の若い頃では、SMAPの聖闘士星矢なども話題になりました。
しかし、野上さんの仕掛けたものは、SMAPなどの話とは、明らかに異なります。野上さんの仕掛けにおいて興味深いのは、観客の動員が困難とされていた舞台・演劇業界において、何万人もの観客を動員し、ドームなどでのイベントも成功させていることです。
これまでのアニメ、ゲーム、漫画を題材した作品と一体何が異なるのでしょうか?
2次元の世界では、一方的に楽しむことのできなかったものが、現実に目の前で繰り広げられます。さらには、観客とのふれあいというのも人気の秘密だそうで。さらに、多くの俳優は、新人の若手俳優が多いと言います。ミュージカルにて、彼らの成長を見るもの楽しみの一つなのだとか。自分の好きなキャラクターを演じてくれる、若手の俳優を応援するわけです。
このプロジェクトがこれまでの作りと大きく異なることは、舞台やミュージカルに関心のなかったアニメファンを取り込んだことが大きく異なります。
つまり、人気キャラクターの◯◯役を演じた、若手俳優の△△を応援するという仕組みです。もしかしたら、アニメの◯◯役の声優を演じた、△△という声優が好きになる、といった構造に似ているかもしれません。
つまり、入り口はあくまでも作品であり、役者は後ということです。
2.5次元を目指すリスク
実際、レッスンをする中で、2.5次元のミュージカルに出演したいという方は多くいらっしゃいます。
実は、2.5次元のミュージカル対策のレッスンをする上で、私が非常に悩ましいと感じていることがあります。
それは、彼らの要望を叶えるために、過去の作品や、狙う役柄に寄せるレッスンを行わざるを得ないことです。
たしかに、オーディションに応募すれば、成果が出やすいでしょう。
ただし、そのレッスンは、演戯のほんの一部であり基礎基本ではないため、応用が効かないのです。長い目で見れば、技を持っているのか少々疑問があるのです。つまり、役者としての可能性を自ら狭めてしまう危険性があるため、悩ましいのです。
大衆演劇と2.5次元ミュージカルの違い
役者という一人の人間を愛してもらうというのが、伝統芸能の演出手法の大前提です。役者が愛されることに加えて、芝居の内容がよければ相乗効果となります。新しい2.5次元ミュージカルと、伝統芸能の違いを挙げるとするならば、それら2点が違いです。
大衆演劇では、役者あっての作品です。
一方、2.5次元ミュージカルは、作品あっての役者なのです。
大衆演劇の役者たちは、とある作品の中で、下手であっても本番を重ねることで徐々に上達していく。役者たちの一連の過程を、観客は応援していくわけです。その過程が許されるものなのか、許されないものなのかは、ジャンルによって変わります。
例えば、劇団四季のような完成された舞台において、私は素人臭さというものは観たくはありませんし、素人臭さを求めている観客はほぼいないでしょう。一方、大衆演劇では、素人臭さも成長過程なので許されるのです。もしくは、ある種の素人臭さのようなものが残っているからこそ、応援へとつながる場合もあります。実は、過程を応援することは、大衆演劇以外の伝統芸能でもありえたことです。歌舞伎のドキュメントなどを見ればよく分かるように、子供の役者さんや若い役者さんは必ずしも優れているわけではありません。発展途上の面もあります。発展途上の中にあって、必死な姿が胸を打つわけです。
2.5次元ミュージカルの登場によって、役者は、自分がいかにして成功をつかむのか、選択肢が増えたわけです。そのためまず、自分がどんな役者人生を歩もうとしているのかを、イメージすることが求められます。
まとめ
・2.5次元ミュージカルってなんだろう?
・2.5次元ミュージカルと、伝統芸能は何が違うんだろう?
・2.5次元ミュージカルと、伝統芸能の、共通点と相違点ってなんだろう?
結論としては、
アニメやマンガの世界を、現実世界でお芝居することが2.5次元ミュージカルです。また、大きな違いは、下のようなものです。
・作品ありきの役者であるのが2.5次元ミュージカル
・役者ありきの作品であるのが伝統芸能
2.5次元ミュージカルを目指す上で、顔が似ていることや、体つきが似ていることは重要です。そして、もしあなたが2.5次元ミュージカルの先の演戯の世界を目指しているのであれば、演戯の基礎基本を身体にしみつかせることが不可欠です。
そこで、私、三天屋 多嘉雄(みそらや たかお)が代表をつとめますFukuyouアクターズスクールでは、芝居や演戯をする上でもっとも大切な要素である「型」を身につけるレッスンを中心に活動しております。
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