・女性だけど、剣劇をやってみたい!
・でも、女性で剣劇って大丈夫かな…不安。
といった悩みを抱えていませんか?
悩みに対して、結論を先にお伝えすると
・歌舞伎などの男性社会では、女性の剣劇は実現しにくいが、中間劇は女性の剣劇を認めて受け入れてくれます。
・実際の戦闘ではないので、本当の強さは必要なく
・強く見せるためには、本来しなやかな筋肉を持っている女性の方が男性より剣劇に向いている説があります。
私、三天屋 多嘉雄(みそらや たかお)は、10年以上もの期間役者を、そして監督・脚本家を生業としてきました。その経験として、女性と剣劇について詳しくお話させていただければと思います。
監督・脚本家 三天屋 多嘉雄(みそらや たかお)
東京工業大学大学院 社会理工学価値システム 文化人類学 学術修士取得。 芸歴80年・松尾芸能賞(※1)受賞者の沢竜二に弟子入りし、10年に渡り修行。 弟子入りしてわずか3年という沢一門でトップクラスのスピードで花形座長になり、年間400本を超える舞台に立つ。 ニューヨークでの一座公演を成功させ、当時の地元紙に取り上げられる。 企業ドラマ「人生のメソッド」シリーズの脚本・監督を務め、大賀屋薬局編、英進館編、明治産業編など合計で83.9万回以上Youtubeで再生される。 (※1)松尾芸能賞とは、高倉健や西田敏行など名だたる演劇人に与えられる賞。
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歴史から女性の剣劇を考えてみる
元を正せば、私のやっている芝居の源流は、歌舞伎であると聞いています。しかしながら、劇的に芝居の流れが変わったのは、真正女沢正(しんしょう おんなさわしょう)の登場でした。
真正女沢正とは、私の師匠である沢竜二のお母さまにあたる方です。その名の由縁は、明治時代「新国劇」という剣劇を中心とした劇団を全国に広げた沢田正二郎(通称 沢正)が、沢竜二のお母さまに、直々に「女沢正(おんなさわしょう)」と名づけたからです。勝手に名乗っているわけではなく、沢田先生ご本人から名付けられたため、真正とつけています。まさに、女性剣劇の天才的な役者だったようです。
しかしながら、沢田先生の率いた新国劇は、沢田先生の死後、弟子に受け継がれたものの、なくなってしまいました。
一方、真正女沢正からの系譜は、旅芝居で引き継がれています。そして、一般的に言われていることではありませんが、旅芝居に変化をもたらしました。新国劇は、旧派と、新派であるの間を行く中間劇です。
(※演劇改革と呼ばれる明治時代初期、小説などを題材とし当時の明治時代の社会を描く「新派」と、歌舞伎は「旧派」が生まれました。
詳しくは、【役者なら知っておこう】伝統芸能と現代演劇は何が違いますか?を読まれてください)
スーパー歌舞伎と同様に、旅芝居も革新的なことを繰り返してきました。
実は、革新さを追い求め続けた結果が、今の大衆演劇です。
大衆演劇は、あらゆる商業的な演劇を取り入れつづけ、変化してきました。しかしながら、新しい・革新的であることに、極端に寄ってしまった。
一方で、真正沢正劇は、常に進化しますが、あくまでも中間劇です。中間劇の考え方は、沢田正二郎から続いています。中間劇には、歌舞伎のように、男性でなくてはいけない、という決まりはありません。
中間劇は、女性だろうが男性だろうが、受け入れてくれます。
女性と剣劇を技術から考える
次に、技術のお話です。
剣劇やアクションは、いわゆる型の世界です。戦闘として筋力的に本当に強くある必要はなく、観客に強く見せることのほうがもっとも大切です。
強く見せるためには、本来しなやかな筋肉を持っている女性の方が向いているのでは?と私個人は感じております。
ただし、殺陣のやられ役としては、一般的には男性の方が多いです。
また、男性が女性を殴り飛ばすお芝居は、どちらかといえば少ないでしょう。しかし、あなたが男性であれ女性であれ、剣劇やアクションをする上では攻撃と防御、つまり、攻めと受けの芝居を身に着ける必要があります。
まとめ
・女性だけど、剣劇をやってみたい!
・でも女性で剣劇って大丈夫かな…不安。
といった悩みを抱えている方は多いですが、実は
・歌舞伎などの男性社会では、女性の剣劇は実現しにくいが、中間劇は女性の剣劇を認めて受け入れてくれます。
・実際の戦闘ではないので、本当の強さは必要なく
・強く見せるためには、本来しなやかな筋肉を持っている女性の方が男性より剣劇に向いている
とはいえ、1人で剣劇を身につけようとすると、すごく大変ですし、間違った動きが身についてしまう可能性もあります…。
そこで、私、三天屋 多嘉雄(みそらや たかお)が代表をつとめますFukuyouアクターズスクールでは、芝居や演戯をする上でもっとも大切な要素である「型」を身につけるレッスンを中心に活動しております。
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