このエントリは、下記のような人にオススメです!
・今10代の役者であり、20代に備えておきたい
・今20〜29歳の役者であり、直近でどうすればいいのかわからない
・20代の役者に求められる役柄ってなんだろう…?
20代の役者に求められる役柄は、どのようなものでしょうか?
結論は、以下です。
・20代前半では、テクニックや小細工よりも、思い切った体当たりの芝居をお勧めします。
・20代後半では、型もしくは形にあてはめる芝居に、変化させていくことが重要です。
※結論は「社会での役割と、演劇・ドラマでの役割は、常に同じである」という前提に基づいています。
私、三天屋 多嘉雄(みそらや たかお)は、10年以上もの期間、役者を生業としてきました。その経験として、20代ではどのような役柄が求められるか、詳しくお話させていただければと思います。
監督・脚本家 三天屋 多嘉雄(みそらや たかお)
東京工業大学 社会理工学価値システム 文化人類学 学術修士取得。 芸歴80年・松尾芸能賞(※1)受賞者の沢竜二に弟子入りし、10年に渡り修行。 弟子入りしてわずか3年という沢一門でトップクラスのスピードで花形座長になり、年間400本を超える舞台に立つ。 ニューヨークでの一座公演を成功させ、当時の地元紙に取り上げられる。 企業ドラマ「人生のメソッド」シリーズの脚本・監督を務め、大賀屋薬局編、英進館編、明治産業編など合計で83.9万回以上Youtubeで再生される。 (※1)松尾芸能賞とは、高倉健や西田敏行など名だたる演劇人に与えられる賞。
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20代前半では、がむしゃらな演技を!

20代前半は、テクニックや小細工よりも思い切りのよい体当たりの芝居をお勧めします。
理由は、粗削りだとしても感情を吐き出すような、爆発的で、がむしゃらな芝居は、10代〜20代前半でしかできない芝居だからです。
20代の半ばまでは、花が満開になるように思い切り演技する大切な時期です。20代の半ばまでは、20代後半以降、いかに時間をかけて熟し枯れてゆくかを決める大事な時期です。
若さのある芝居をは、印象的でわかりやすく例えるなら「家なき子」「ガラスの仮面」に出演されている安達祐実さんの芝居です。
当時12歳の安達祐実さんの若さから溢れ出る体当たりの演技が、このうえなく印象的です。(当時20代ではありませんが、わかりやすくするために例を出しています。)
安達祐実さん出演作品の中で、特に印象的なものは、ガラスの仮面のヘレンケラーを演じる場面です。
安達祐実さんと松本莉緒(松本恵)さんが、女優対決をするという場面がありました。ドラマ脚本上、安達祐実さんが圧倒するという場面でした。しかし、放送された内容は、甲乙つけがたいものでした。
言葉で表現できないヘレンケラーを、二人の若い女優が爆発的に感情をぶつける芝居。
爆発的に感情をぶつける芝居は、若さがあるからこそ成立するものであり、時に粗削りなものがあるからこそ、人の心を揺さぶるものです。
若い時にしかできないもの、若い時にしか身につかないものはあります。
20代前半は、テクニックや小細工よりも思い切りのよい体当たりの芝居をお勧めします。
20代後半からは、型を意識する

20代後半以降、大人になるとどんな役を演じていくのでしょうか?
実は、現実社会と似たような役を演じます。
常に、社会の動きと演劇やドラマは、同じです。
ドラマだから違う。
ドラマだから異世界ではありません。
アリストテレスが言うように、戯曲はあくまで「模倣」世界です。
若く青臭かった自分が成長して、30代に向かうとき、何かに気が付き 「あ、もう30か」と考えるはずです。
社会において、あなたがどのような役割をになっているかが、極めて重要です。
例えフィクションだとしても、ドラマ・演劇は、社会の模倣です。社会と切り離すことはできません。
25歳以降、感情が向き出る芝居を全くしないわけではありません。ドラマによっては、30代近くなっても感情的な芝居を求められることがあります。
25歳を超え、30代を迎えるにあたり、20代前半の荒削りな芝居を引きずってしまうと、30代に入って苦労します。
年代年代で、お芝居の仕方が異なります。
室町時代初期の大和申楽結崎座の申楽師・世阿弥が記した、能の理論書「風姿花伝」でいうところの「花」というやつです。
20代の半ばまでは、花が満開になるように思い切り演技する時期。そして、20代後半以降は、いかに時間をかけて熟し、枯れてゆくかを決める時期。
若さ故に、大役を任されることもあるでしょう。
その美しさから人気も得ることもあります。
やがて花が枯れることを知らずに、さも自分が仕上がったと、名人より優れていると思い込んでしまう。
しかし、時分の花は、すぐに枯れ落ちてしまいます。
実は、準備の期間であると、世阿弥は話します。
では、 25歳を超え、30代を迎えるにあたり、どういう芝居をするとよいのか?
25歳以降、感情を向き出す芝居をする上で、 身に着けていかなければいけないのは「型」もしくは「形」です。
感情を表現する上で、感情的に発散するだけではなく、型・形で表現していくことを心掛けます。型・形で表現していくには、感情を爆発させるような芝居を体験している必要があります。
だからこそ、荒削りだろうと、感情を爆発させるような芝居の経験をつんでほしいのです。
あらゆること社会をわかった上で、型破りをしなくてはいけません。
十八代目中村勘三郎さんの言葉を借りるなら、 型を知っていなければ、型をやぶることはできない。つまり、時に学者のように学びの道に入っていかなくてはいけないことを指してます。
20代後半からは、型・形にのっとった感情表現を血肉にし、お芝居をしましょう。
型を身につけていきましょう
20代後半からは、型・形にのっとった感情表現を血肉にしていくことをオススメします。
ところが、あなた1人では「間違った型」が見についてしまう可能性があります…
間違った型は、言い換えると「悪い癖」です。
悪い癖は、正しい方向に導くのに、とても時間がかかってしまいます…
となると、最初から悪い癖ではなく、適切な癖を身に着けたほうが断然いいはずです。
そこで、私、三天屋 多嘉雄(みそらや たかお)が代表をつとめますFukuyouアクターズスクールでは、あなたに適切な型を身につけるレッスンを行っております。
そして、基本の型を身に着けた上で、演技を見る人を感動させるために、感情について学術的に学んでいくことができます。
Fukuyouアクターズスクール一同、 全力であなたに貢献しますので、役者として成長したい方は、まずは気軽にHPよりご連絡いただけますと幸いです。
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